著者のコラム一覧
片岡たまき

神奈川県平塚市出身。元RCサクセション・マネジャー兼衣装係。夫は「パスカルズ」のバンドマスター、ロケット・マツ氏。著書に「あの頃、忌野清志郎と」(宝島社)。

「新NY者」のロケでトラブル 清志郎の寛大さを垣間見た

公開日: 更新日:

 活動休止直前のRCサクセションにとって、1989年とはどのような年だったのか。

 88年にリリースしたアルバム「カバーズ」は、所属レコード会社からの発売中止という波乱で世間を賑わせた。89年11月には、清志郎の覆面バンド「タイマーズ」が、社会の矛盾を突いたアルバムをリリース。89年2月から3月にかけて、清志郎のソロワークとして米国ロサンゼルスで録音された音源はリリースに至らず。RCのスタジオ盤も制作されなかった。異例にも、ニューアルバムのリリースがないまま、ツアーで全国を巡ることに。

 清志郎は「レコード会社の都合で、発売中止になってしまうレコードなんて信用できない。ライブをテープレコーダーで録音して、友達にダビングしてくれ」とステージから言い放ち、新曲を披露。もろもろの亀裂が生じ、RC本体が揺らいだ年だったのではないか。

 この年のTV出演として、清志郎単独で収録された「新NY者(ニューヨーカー)」(フジテレビ系)が挙げられる。

「『ニューヨークで、清志郎さんが好きなことをしてください』との番組出演オファーでした。ならば、本場のゴスペルを生で聴いてみたいとなり、9月、私はマネジャー兼衣装として収録に同行しました」

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元グラドルだけじゃない!国民民主党・玉木雄一郎代表の政治生命を握る「もう一人の女」

  2. 2

    深田恭子「浮気破局」の深層…自らマリー・アントワネット生まれ変わり説も唱える“お姫様”気質

  3. 3

    火野正平さんが別れても不倫相手に恨まれなかったワケ 口説かれた女優が筆者に語った“納得の言動”

  4. 4

    粗製乱造のドラマ界は要リストラ!「坂の上の雲」「カムカムエヴリバディ」再放送を見て痛感

  5. 5

    東原亜希は「離婚しません」と堂々発言…佐々木希、仲間由紀恵ら“サレ妻”が不倫夫を捨てなかったワケ

  1. 6

    綾瀬はるか"深田恭子の悲劇"の二の舞か? 高畑充希&岡田将生の電撃婚で"ジェシーとの恋"は…

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    “令和の米騒動”は収束も…専門家が断言「コメを安く買える時代」が終わったワケ

  4. 9

    長澤まさみ&綾瀬はるか"共演NG説"を根底から覆す三谷幸喜監督の証言 2人をつないだ「ハンバーガー」

  5. 10

    東原亜希は"再構築"アピールも…井上康生の冴えぬ顔に心配される「夫婦関係」