東京シティ・バレエ団が提案 「ジゼル」を落語にしたワケ

公開日: 更新日:

 何事もやってみなければわからないものだ。「おさよ」は再演され、しかも2回目はオーケストラの伴奏が入った。

 国際的なバレエダンサーの兄と対談する機会が、演劇関係の雑誌で設けられた。その中で、花緑はこんな発言をしている。

「今、僕に必要なことは、いくつかの『落語の顔』を持つことだと思ってるんです。古典マニアの人も納得させることができて、コギャルを笑わせる新作もやれて、演劇の人も喜ぶようなものができて、というような。それにはやっぱり基礎がしっかりしていないとダメなわけです」

 30歳を前にした花緑の目標であった。さらに、新たな挑戦として、バレエの名作、「白鳥の湖」を落語にした。

「『鶴の池』という題で、初演以来、お蔵入りしてましたが、ひさしぶりに練り直しをして来月の独演会で再演します」

 今回の「花緑ごのみ」は、「練り直しの会」と銘打って、「鶴の池」と古典を2席演じる。バレエの名作がどんな落語になるのか。興味津々なので、私も見に行くつもりでいる。 (つづく)

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元グラドルだけじゃない!国民民主党・玉木雄一郎代表の政治生命を握る「もう一人の女」

  2. 2

    深田恭子「浮気破局」の深層…自らマリー・アントワネット生まれ変わり説も唱える“お姫様”気質

  3. 3

    火野正平さんが別れても不倫相手に恨まれなかったワケ 口説かれた女優が筆者に語った“納得の言動”

  4. 4

    粗製乱造のドラマ界は要リストラ!「坂の上の雲」「カムカムエヴリバディ」再放送を見て痛感

  5. 5

    東原亜希は「離婚しません」と堂々発言…佐々木希、仲間由紀恵ら“サレ妻”が不倫夫を捨てなかったワケ

  1. 6

    綾瀬はるか"深田恭子の悲劇"の二の舞か? 高畑充希&岡田将生の電撃婚で"ジェシーとの恋"は…

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    “令和の米騒動”は収束も…専門家が断言「コメを安く買える時代」が終わったワケ

  4. 9

    長澤まさみ&綾瀬はるか"共演NG説"を根底から覆す三谷幸喜監督の証言 2人をつないだ「ハンバーガー」

  5. 10

    東原亜希は"再構築"アピールも…井上康生の冴えぬ顔に心配される「夫婦関係」