戦後最年少で真打ち昇進 志ん朝以来スピード出世だったが

公開日: 更新日:

 二つ目の小緑は立川流の談春、志らくと親しくなったことで、落語協会内で批判にさらされたことがあったが、味方も多かった。春風亭小朝、桂三木助(先代)、林家こぶ平(現正蔵)らの人気者である。

 彼らと共にマスコミで注目されるようになり、1994年3月、真打ちに昇進する。22歳での昇進は戦後最年少、入門7年は志ん朝以来のスピード出世であった。

「僕は小さんの七光で昇進したと思ってました。周囲もそう思ってたはずです。今でもそのことをネタにします。当時の落語協会会長と太いパイプでつながっていたからで、パイプの太さは落語界一ですって」

 それは今だから笑いにできるので、昇進当時の花緑はそんな余裕はないように見えた。

「自分にまったく自信のないやつだったんです。というのも、小学生の頃から勉強ができなくて、成績は美術と音楽以外は1か2でした。漢字が書けない、教科書が読めない。落ち着きがなくて、授業中におしゃべりをして、何度先生に注意されても懲りない。しょっちゅう忘れ物をする。実はすべて、ある病気の症状だったと最近わかったんですが」

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元グラドルだけじゃない!国民民主党・玉木雄一郎代表の政治生命を握る「もう一人の女」

  2. 2

    深田恭子「浮気破局」の深層…自らマリー・アントワネット生まれ変わり説も唱える“お姫様”気質

  3. 3

    火野正平さんが別れても不倫相手に恨まれなかったワケ 口説かれた女優が筆者に語った“納得の言動”

  4. 4

    粗製乱造のドラマ界は要リストラ!「坂の上の雲」「カムカムエヴリバディ」再放送を見て痛感

  5. 5

    東原亜希は「離婚しません」と堂々発言…佐々木希、仲間由紀恵ら“サレ妻”が不倫夫を捨てなかったワケ

  1. 6

    綾瀬はるか"深田恭子の悲劇"の二の舞か? 高畑充希&岡田将生の電撃婚で"ジェシーとの恋"は…

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    “令和の米騒動”は収束も…専門家が断言「コメを安く買える時代」が終わったワケ

  4. 9

    長澤まさみ&綾瀬はるか"共演NG説"を根底から覆す三谷幸喜監督の証言 2人をつないだ「ハンバーガー」

  5. 10

    東原亜希は"再構築"アピールも…井上康生の冴えぬ顔に心配される「夫婦関係」