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てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。「芸能界」というビジネスは、いかにして始まったのか。貴重な証言を収録した「芸能界誕生」(新潮新書)。伝説の番組「アメリカ横断ウルトラクイズ」を基に描く青春群像ノンフィクションノベル「史上最大の木曜日 クイズっ子たちの青春記」(双葉社)。2つの最新著が絶賛発売中!

「主人公が好き」と純粋に言える山本美月は気高いオタク

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あのくらい、こだわらなきゃ、ウテナは実写化しちゃダメだと思うんです」(山本美月テレビ東京「このマンガがすごい!」11月16日放送)

 番組で山本美月(27)が実写化したいと希望した作品は、「少女革命ウテナ」。宝塚歌劇と前衛舞台をかけ合わせたような世界観で、少女たちの気高い戦いを描いたマンガ・アニメだ。彼女は以前、主人公の天上ウテナのコスプレ写真を公開して、大きな話題となったこともある。

 今回は、山本自身が“監督・主演”として、マンガの1カットを再現するという。わずか1カットにもかかわらず、「コスプレ感みたいなのをなくす。実写なんだけど、実写感でもない。2.5次元でも3次元でもない。ここらへん。2.75くらい」と強いこだわりを持ち、スタッフが持ち込んだアイデアも「これは違うな」とハッキリとジャッジしていく。

 光の出方や花びらの落ち方、髪のなびかせ方にも妥協せず、何度も何度も撮り直す。そうして、できあがった後のひと言が今週の言葉だ。

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