江藤あやさん<4>建設現場では職人さんらから「監督」と…

公開日: 更新日:

 泊まった方がラクだなと思ったこともありますが、さすがに女性が現場に寝泊まりするわけにもいかず、疲れ果てて帰って、また朝を迎えるという繰り返しでした。

 私はお酒は飲めないのですが、たまには発散しないとダメだと思って監督仲間と飲みにいったりもしていましたね。

 現場のほか、事務所仕事ではマンションのメンテナンスなどアフター業務もこなしました。そんな時期には、仕事の後に舞台の稽古をして、有休と代休を使って舞台に出演。内覧会シーズンのときには土日も関係なく働いていたので、代休も結構たまるんですよね。

 仕事関係の人に芝居のことを言うと「片手間に仕事をするな」と思われそうで怖かったのですが、いざ話してみたら、舞台を見にきてくれる方も何人かいて、みなさん応援してくれました。

 初めて舞台を見る職人さんが「舞台ってこんなに面白いんだ! 誘ってくれてありがとう」と感動してくださったときはうれしかったですね。

 そんな会社を辞めるきっかけは、現場に出たときに何度か体調を壊してしまったことでした。ある朝、ラジオ体操をしていたときに、「そもそもなんで東京に出てきたんだっけ」「撮影現場に行きたい!」という気持ちが湧いてきて……。それで職場の人に相談をしたら、「人生一度きりだからやりたいことをやったほうがいい」と背中を押してくれたんです。それが約3年前で、円満に退社をしました。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  2. 2

    野呂佳代が出るドラマに《ハズレなし》?「エンジェルフライト」古沢良太脚本は“家康”より“アネゴ”がハマる

  3. 3

    岡田有希子さん衝撃の死から38年…所属事務所社長が語っていた「日記風ノートに刻まれた真相」

  4. 4

    「アンメット」のせいで医療ドラマを見る目が厳しい? 二宮和也「ブラックペアン2」も《期待外れ》の声が…

  5. 5

    ロッテ佐々木朗希にまさかの「重症説」…抹消から1カ月音沙汰ナシで飛び交うさまざまな声

  1. 6

    【特別対談】南野陽子×松尾潔(3)亡き岡田有希子との思い出、「秋からも、そばにいて」制作秘話

  2. 7

    「鬼」と化しも憎まれない 村井美樹の生真面目なひたむきさ

  3. 8

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  4. 9

    竹内涼真の“元カノ”が本格復帰 2人をつなぐ大物Pの存在が

  5. 10

    松本若菜「西園寺さん」既視感満載でも好評なワケ “フジ月9”目黒蓮と松村北斗《旧ジャニがパパ役》対決の行方