引退はマイナスだった…忘れ去られることは一番の致命傷

公開日: 更新日:

 それでも、何とか頑張らないといけない。食べていけないからだ。

 芸能界に出戻ってから、仕事に対する考え方が変わっていた。東洋経済での起業家インタビュー連載などで鍛えられ、物書きになりたいのにオファーは暴露本ばかりという経験から、仕事のありがたみがようやくわかるようになっていた。

 アイドル時代には正直、仕事は「やらされる」ものだと思っていた。それが「やらせてもらっている」になったのだ。

 だから、踏ん張れたんだと思っている。芸能人として一時は引退を発表し、活動していなかったのはマイナスだったと、周囲から言われ続けた。芸能人として、一番の致命傷は忘れ去られることなのだと。

 確かに人気は落ちて、それを取り戻すすべもない。インタビューでは、私に興味も関心もないのが伝わってくることもあった。それでも現実を受け入れるしかない。

 一般社会での経験は、人として成長させてくれた。振り返れば、つらい時期だったけれど、自分の人生には必要だったと思う。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    無教養キムタクまたも露呈…ラジオで「故・西田敏行さんは虹の橋を渡った」と発言し物議

  2. 2

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  3. 3

    吉川ひなのだけじゃない! カネ、洗脳…芸能界“毒親”伝説

  4. 4

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  5. 5

    竹内結子さん急死 ロケ現場で訃報を聞いたキムタクの慟哭

  1. 6

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 7

    木村拓哉"失言3連発"で「地上波から消滅」危機…スポンサーがヒヤヒヤする危なっかしい言動

  3. 8

    Rソックス3A上沢直之に巨人が食いつく…本人はメジャー挑戦続行を明言せず

  4. 9

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 10

    立花孝志氏『家から出てこいよ』演説にソックリと指摘…大阪市長時代の橋下徹氏「TM演説」の中身と顛末