天覧演芸で美智子さまから「秋」と「子守歌」のお題を

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 寄席で落語以外の芸を色物という。漫才、講談、奇術、太神楽(曲芸)、音曲などがそうで、紙切りもそのひとつである。林家正楽は毎日のように寄席の客席から注文を取り、どんなものでも短時間で切ってしまう。その技術はまさに名人芸と言える。

 今回は正楽の話にまつわる作品を連日掲載するのでお楽しみいただきたい。まずは令和に入って増えた注文の話から。

「4月1日から『新元号』という注文が増えましたね。そこで菅官房長官が発表した場面を切りました。令和という文字を入れて。それと、新天皇の即位の儀式とか天皇皇后両陛下という注文もあります。おそれ多くもお姿を切らせていただきました。実は皇室の方々とは面識があるんですよ」と4年前の新聞記事を見せてくれた。産経新聞の「皇室ウイークリー」という連載記事中、正楽が東宮御所において皇族に紙切りを披露したことが報じられている。

「当時の皇太子ご一家が、前年傘寿を迎えられた美智子さまと天皇陛下を東宮御所に招いた際に呼ばれました。落語家と一緒でなく、あたしだけ。昼食会の前に出演して、美智子さまから『秋』と『子守歌』というお題を頂きました」

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