天海祐希ドラマで“ド直球路線”にシフトした日テレの勝算
そんな“変化球勝負”ながら、「数字」も「評判」も確保しているのが「同期のサクラ」だ。
「回を追うごとに数字を伸ばし、平均10%台。『ドクターX』と、それに続くキムタク主演の『グランメゾン東京』(TBS系日曜夜9時~)を追っています。“変なキャラ”と“感動のツボ”に手だれた遊川和彦氏の脚本に、リアルタイム視聴者も気持ち良くハマれたということでしょうね」(テレビ誌ライター)
3枠とも変化球で勝負し、1枠は視聴率でも成功した日テレ。このまま変化球で押し通すのかと思いきや、来期は土曜夜10時枠で数字を取りにいくつもりらしい。天海祐希(52)主演の医療ドラマ「トップナイフ―天才脳外科医の条件―」がそれ。
「脚本はフジテレビ系の『コード・ブルー』など医療ドラマにたけた林宏司氏。しかも林氏はフジの刑事ドラマ『BOSS』でも天海とタッグを組んでいます」(前出のテレビ誌ライター)
まさに“ド直球”勝負だ。
「白衣ものがリアルタイム視聴者層には受け入れられやすいのは間違いないですが、リアタイ視聴者層には爽快感と感動と分かりやすさ、非リアタイ視聴者層には展開を予測する楽しみを良いバランスで出せれば数字も評価もついてくるはず。ただ、数字にこだわるならば、最近のこの枠を変化球好きな世代向けととらえて離れたシルバー世代に訴えるための番宣は必須ですね」(亀井徳明氏)
今期の変化球の行く末も気になるが、果たして来期は……。