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桧山珠美コラムニスト

大阪府大阪市生まれ。出版社、編集プロダクションを経て、フリーライターに。現在はTVコラムニストとして、ラジオ・テレビを中心としたコラムを執筆。放送批評誌「GALAC」に「今月のダラクシー賞」を長期連載中。

NHK大河ドラマ「麒麟がくる」好発進の理由を考えてみた

公開日: 更新日:

 初回視聴率19・1%に関係者はさぞや安堵したことだろう。19日にスタートしたNHK大河ドラマ「麒麟がくる」。前作「いだてん」の年間平均視聴率が8・2%と過去最低記録を更新。全47話のうち、実に42話が視聴率1ケタ。寂しい限り。

 沢尻エリカが降板。代役・川口春奈での撮り直しで放送が2週間遅れになったが、天はNHKを見捨てていなかったようだ。

 高視聴率の要因を考えてみた。まずは視聴者の飢餓感。「いだてん」は宮藤官九郎脚本にありがちな極端な賛否両論があった。朝ドラ「あまちゃん」は唯一の例外で、それ以外のクドカン作品は万人向けではなく、好きな人にはたまらないが、苦手な人はとことんダメという珍味のようなもの。それで初回を見てダメだこりゃとなった視聴者は逃げ出し、「ポツンと一軒家」などに落ち着くわけだが、そもそもは大河ファンなので、「麒麟がくる」は王道の戦国時代ということでもあり、ならば初回だけでも見てみるかという感じだろう。

 加えて、沢尻による宣伝効果(!?)で話題性だけは高く、興味本位で見た人もいる。

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