TV局が東京五輪延期の“穴埋め”大慌て「麒麟がくる」も窮地
新型コロナウイルスの影響で、今夏に開催予定だった東京五輪が1年程度延期されることが決定した。気になる選手選考に関して、すでに代表に選考した選手のままでいく意向を表明した主要競技もあるが、予期せぬ事態にテンヤワンヤなのがテレビ各局だ。
「どこの局も今夏は五輪中継があることを想定した編成にしている。延期の影響を顕著に受けそうなのが各局のドラマで、4月期のドラマを五輪前まで、五輪後から10月期をまたいで通常は7月期にスタートするドラマがスタート。ぽっかり空いた五輪期間中の編成をこれから大慌てで組み直す必要が出て編成担当は頭を抱えている」(放送担当記者)
放送中のNHK大河「麒麟がくる」もピンチだ。本来、東京五輪(7月24日~8月9日)、パラリンピック(8月25日~9月6日)開催期間中の5週間(5話分)は休止で全44回放送と決まっていたが五輪の延期で5週間分がぶっ飛んでしまったからだ。「麒麟がくる」は帰蝶役で出演予定だった沢尻エリカが麻薬取締法違反の疑いで逮捕されたため、川口春奈を代役に立てて撮り直しを決行。初回放送が2週間遅れるなど予期せぬトラブルに振り回されている。
「撮影スケジュールはぜんぜん余裕がなくて“撮って出し”に近い状態です。5週分を早めて放送なんてムリですよ」(芸能プロ関係者)
再放送でやりくりするのも限界がある。ぽっかり空いた五輪枠の“穴埋め”は容易ではない。