報ステ視聴者は富川アナ復帰より小木アナ続投を歓迎する?
新型コロナウイルス陽性で入院していたテレビ朝日の富川悠太(43)が21日に退院し、自宅で静養し、復帰を目指している。この間、富川がMCを務める「報道ステーション」は先輩の小木逸平(45)がピンチヒッターで番組を仕切ったが、富川は戻ってきても「居場所」があるのか。
同番組のコロナ感染はチーフプロデューサーと総合演出を担当する赤江珠緒の夫らの感染も明らかになった。新型コロナ報道で20%近い高視聴率をマークし、先頭に立ってコロナの危険性を報道してきた番組としては痛恨の失態。視聴者はもとよりスポンサーの信用も失った。復帰して報道する立場からコメント、釈明したとしても、真顔の富川を見て視聴者は鼻白むのではないか。
それだけではない。代わって番組を支えた小木の評判がいいことだ。そつなくこなしているだけではなく、語り口がソフト、フラットな報道姿勢に好感が持たれている。
「報ステ」の前身は久米宏の「ニュースステーション」、「報ステ」に看板を替えてMCを担当したのが古舘伊知郎、その後釜が富川ら。久米は局のバックアップもあって、体を張って時の権力に向き合った。古舘は久米路線を古舘流で必死に継承した。しかし、富川は前任者2人に倣おうとしたものの、明らかに無理くり感は否めず。自分の言葉で語っていたとは思えない。政権批判は上滑りだった。
それなら自然体の小木がむしろ視聴者に受け入れられやすいのではないか。そんな選択肢があってもおかしくない。
コロナ禍を責めることはできないが、背伸びして看板番組を引っ張っている姿を見るのは視聴者としてはつらい。