政権おちょくった政治コントが全国放送なんて未曾有なこと

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 しかし、ピン(1人)芸人としてのヒロを評価する人がいた。演芸プロデューサーの木村万里さんが、立川志の輔に紹介し、志の輔は独演会「志の輔らくご」に起用した。2000年のことだ。

「それも月1回のレギュラーで、中入り休憩の間に、幕が閉まった舞台に上がり、今もやっている『今日のニュースと天気予報』のパントマイムを5分間やらせてくれました。お客は最初、なんだろうといぶかしげに見てましたが、だんだん受け出して、僕のマイムを見てからトイレに立つようになった。ありがたかったですね」

 ヒロは志の輔から多大な影響を受けた。

「毎回、舞台袖で聴いてると、まず、まくらで時事ネタの漫談をやるのに驚きました。最新のニュースを斬るんです。さらに、演じる古典落語に現代性があって、笑わせて泣かせる。凄い人だと思いました」

 志の輔らくごが、ヒロに影響を与えたのは間違いない。

 そして、後に後ろ盾となる落語立川流家元、立川談志と出会う。

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