著者のコラム一覧
ドロンズ石本タレント

本名・石本武士(いしもと・たけし)。1973年、広島生まれ。96年に相方の大島直也とドロンズを結成。現在は食レポに俳優とマルチに活躍中。2007年に自身がオーナーの「馬肉屋たけし」(東京・恵比寿)を開店。

コロナでバイト5人に「暇」でも飲食店経営にこだわる理由

公開日: 更新日:

「行けるわけないでしょうが! 自粛でしょ、やってんの、お店?」

 受話器越しに、お客さまの怒声が鼓膜に突き刺さりました。都の営業自粛要請でキャンセルが殺到し、休業も考える中、残る1組、4人でのご予約を入れていただいていたお客さまをお迎えしようと、準備を整えてお待ちして約1時間が経った頃、再確認のお電話をしたときのことです。キャンセルのご連絡もない上、仕事してるそちらが悪いという言われ方をされてしまい、手が震えました。

 東京は恵比寿で「馬肉屋たけし」という、小さな飲食店をはじめて12年。日夜、不安で仕方ありません。悪いのは未知の殺人ウイルスで、お客さまも大変な思いをされている。

 ただ、こんな時であっても、店を開けなければならないお店は少なくありません。家族やスタッフの生活が立ち行かなくなるからです。外で働いている会社員、現場関係の皆さんとか、きっとボクらと同じような思いをされていると想像し、恐れながら、まずそのことから、実情をお伝えすることにしました。

 ボクがお店の経営にこだわる理由は、売れない時代にさかのぼります。努力しなければ明日はありませんから、オーディションを受け、ライブに呼んでもらえたら飛んでいく。少ないチャンスを掴もうと必死でした。でも困ったことに、それらは突然決まることが多く、すぐにアルバイトをクビになってしまう。それでまた駄目かと怯えていると、居酒屋の店長さんはこう言ってくれたんです。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  2. 2

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは

  3. 3

    フジ調査報告書でカンニング竹山、三浦瑠麗らはメンツ丸潰れ…文春「誤報」キャンペーンに弁明は?

  4. 4

    菊間千乃氏はフジテレビ会見の翌日、2度も番組欠席のナゼ…第三者委調査でOB・OGアナも窮地

  5. 5

    フジテレビ“元社長候補”B氏が中居正広氏を引退、日枝久氏&港浩一氏を退任に追い込んだ皮肉

  1. 6

    フジ反町理氏ハラスメントが永田町に飛び火!取締役退任も政治家の事務所回るツラの皮と魂胆

  2. 7

    高嶋ちさ子「暗号資産広告塔」報道ではがれ始めた”セレブ2世タレント”のメッキ

  3. 8

    兵庫県・斎藤元彦知事を追い詰めるTBS「報道特集」本気ジャーナリズムの真骨頂

  4. 9

    やなせたかしさん遺産を巡るナゾと驚きの金銭感覚…今田美桜主演のNHK朝ドラ「あんぱん」で注目

  5. 10

    今田美桜「あんぱん」に潜む危険な兆候…「花咲舞が黙ってない」の苦い教訓は生かされるか?

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    菊間千乃氏はフジテレビ会見の翌日、2度も番組欠席のナゼ…第三者委調査でOB・OGアナも窮地

  2. 2

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは

  3. 3

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  4. 4

    フジテレビ“元社長候補”B氏が中居正広氏を引退、日枝久氏&港浩一氏を退任に追い込んだ皮肉

  5. 5

    フジ調査報告書でカンニング竹山、三浦瑠麗らはメンツ丸潰れ…文春「誤報」キャンペーンに弁明は?

  1. 6

    おすぎの次はマツコ? 視聴者からは以前から指摘も…「膝に座らされて」フジ元アナ長谷川豊氏の恨み節

  2. 7

    大阪万博を追いかけるジャーナリストが一刀両断「アホな連中が仕切るからおかしなことになっている」

  3. 8

    NHK新朝ドラ「あんぱん」第5回での“タイトル回収”に視聴者歓喜! 橋本環奈「おむすび」は何回目だった?

  4. 9

    歌い続けてくれた事実に感激して初めて泣いた

  5. 10

    フジ第三者委が踏み込んだ“日枝天皇”と安倍元首相の蜜月関係…国葬特番の現場からも「編成権侵害」の声が