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てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。「芸能界」というビジネスは、いかにして始まったのか。貴重な証言を収録した「芸能界誕生」(新潮新書)。伝説の番組「アメリカ横断ウルトラクイズ」を基に描く青春群像ノンフィクションノベル「史上最大の木曜日 クイズっ子たちの青春記」(双葉社)。2つの最新著が絶賛発売中!

チャンス大城は生き方が不器用 苦難で培った人間力の強さ

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「“地下芸人”ってネタよりバイト強いやつが、1番強いんですよね」(チャンス大城/フジテレビ「さんまのお笑い向上委員会」6月20日放送)

「へヴリスギョン岩月さんが行方不明」「頼みの綱の『挙動不審寄席』もなくなってしまいまして」などと、コロナ禍での“地下芸人”の窮状を語るのは地下芸人界の雄・チャンス大城(45)だ。出てくる固有名詞が全く分からない……。

 同じく地下芸人仲間の「ゆきおとこ」は郵便局でバイトをしており、アベノマスクなどで逆に大忙し。郵便局をテレビ局のように「局の仕事」などと語っているという。そんな地下芸人界を大城が表した言葉を今週は取り上げたい。

 大城は2017年、「とんねるずのみなさんのおかげでした」(フジテレビ)の「細かすぎて伝わらないモノマネ選手権」で、「『ザ・ノンフィクション』でよく見るシーン」を真似し、見事優勝。翌年には「人志松本のすべらない話」(フジテレビ)にも出演し、強烈なエピソードで大爆笑を生んだ。それまでは、脚光を浴びることはほとんどなく、30年近く客が数十人の小さなライブを主戦場にしていた。

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