著者のコラム一覧
ラサール石井タレント

1955年、大阪市出身。本名・石井章雄(いしい・あきお)。鹿児島ラ・サール高校から早大に進学。在学中に劇団テアトル・エコー養成所で一期下だった渡辺正行、小宮孝泰と共にコント赤信号を結成し、数多くのバラエティー番組に出演。またアニメの声優や舞台・演劇活動にも力を入れ、俳優としての出演に留まらず、脚本・演出も数多く手がけている。石井光三オフィス所属。

暑苦しくて密がいい!目が離せない現代歌舞伎「半沢直樹」

公開日: 更新日:

 始まりましたね。ドラマ「半沢直樹」。

 いやあ、もうなんだろう。とにかく悪いヤツは徹底的に悪く、善いヤツはひたすらカッコよく感動的に、「くさい」とか「過剰演技」とか、もうそういうことを超えて、このシリーズは今や様式美ともいえる世界を完全に構築したのではないだろうか。

「アップにつぐアップ」「役者の顔芸大会」「必ず裏切り者がいて後半にバーンと登場」「広すぎる社長室や会議室」

 お約束の展開が「いよっ! 待ってました!」と声を掛けたくなるぐらい気持ちよくハマる。「倍返しだ!」は「水戸黄門」の印籠。「思わぬ裏切り者」は「24」。この2つを足したような、これはもう現代の歌舞伎なのではないか。

■これは「演劇怪獣大戦争」

 そもそも「因縁」と「復讐劇」は歌舞伎の十八番だしね。たしかに出演者は歌舞伎界から4人も。そして劇団☆新感線のいのうえ歌舞伎の古田新太

 さらに私がうれしいキャスティングは小悪党の諸田を演じる池田成志。お得意の眼技はもうポスト仲代達矢か。目の血管が赤いのは昨夜の酒のせいかと思ったらさにあらず。他の出演者もみな赤い。これはひょっとしてメークなのか。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    無教養キムタクまたも露呈…ラジオで「故・西田敏行さんは虹の橋を渡った」と発言し物議

  2. 2

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  3. 3

    吉川ひなのだけじゃない! カネ、洗脳…芸能界“毒親”伝説

  4. 4

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  5. 5

    竹内結子さん急死 ロケ現場で訃報を聞いたキムタクの慟哭

  1. 6

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 7

    木村拓哉"失言3連発"で「地上波から消滅」危機…スポンサーがヒヤヒヤする危なっかしい言動

  3. 8

    Rソックス3A上沢直之に巨人が食いつく…本人はメジャー挑戦続行を明言せず

  4. 9

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 10

    立花孝志氏『家から出てこいよ』演説にソックリと指摘…大阪市長時代の橋下徹氏「TM演説」の中身と顛末