「わたナギ」勝因はヒーローとヒロインの“らしさ”の逆転か

多部未華子（左）と大森南朋（Ｃ）日刊ゲンダイ

　一人では不完全だけれど、二人合わせることで、ちゃんとバランスがとれる。もしかしたらそれが、結婚の本質なのかもしれない。

「共に生きる」上で必要なことは、情熱的な愛よりも、本当は「互いを許し合える優しさ」なのだろう。

　そしてそれは、仕事ばかりしてきて愛や結婚がよく分からなくなっている女性にとっては救いとなったし、そんな救いのある優しさが最初から最後まで「わたナギ」には詰まっていた。