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田中幾太郎ジャーナリスト

1958年、東京都生まれ。「週刊現代」記者を経てフリー。医療問題企業経営などにつ いて月刊誌や日刊ゲンダイに執筆。著書に「慶應幼稚舎の秘密」(ベスト新書)、 「慶應三田会の人脈と実力」(宝島新書)「三菱財閥 最強の秘密」(同)など。 日刊ゲンダイDIGITALで連載「名門校のトリビア」を書籍化した「名門校の真実」が好評発売中。

「エール」音の妹と裕一の弟子が急接近…「露営の歌」秘話

公開日: 更新日:

 世に送り出されてみると、A面よりB面のほうが圧倒的な人気だった。リズムは行進曲調ながら、メロディーにはどこか哀愁が漂っていて、軍人たちや、送り出す家族の心を打ったのだった。発売わずか半年で、当時としては超大ヒットともいえる60万枚を売り上げた。

 コロムビアもこのヒットに気を良くして、古関に「軍歌の覇王」というキャッチコピーをつけ、大々的に売り出していく。本人が望む望まないにかかわらず、戦争協力を余儀なくされていくのである。

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