海老蔵一家も意欲的 「鬼滅の刃」便乗がエンタメ界で加熱
「アナ雪」以来の“金のなる木”
中でも意欲的なのが歌舞伎界だ。主役の炭治郎に、市川染五郎(15)、スーパー歌舞伎の生みの親・市川猿翁(80)を祖父に、市川中車こと香川照之(54)を父に持つ、市川團子(16)らの名が挙がっており、さらに市川海老蔵(42)も参戦。長男の堀越勸玄(7)を炭治郎、長女の市川ぼたん(9)を禰豆子に、自身は炭治郎の仇役・鬼舞辻無惨を演じることにイベントで意欲を見せた。「美少年と名高い染五郎なら女性ファンを呼べる。コロナ禍による減収分を若年層を集客して穴埋めできるチャンスです」(歌舞伎関係者)という声も。芸能リポーターの川内天子氏がこう言う。
「14年の『アナと雪の女王』以来のブームですからビジネスに利用しない手はない。若者やファミリー層を取り込めるというのも大きいし、閉塞の時代に起爆剤になっていることは確かです」
国会での「全集中の呼吸」「鬼滅返し」のラリーに、SNS上では「オジサンたち便乗しすぎ。あざとすぎ」「国会に炭治郎はいない」など否定的な声も。とはいえ、「鬼滅ブーム」は閑古鳥の映画館を満席にした“金のなる木”。エンタメ界V字回復の救世主としてまだまだ活躍しそうだ。