日テレ生き残りかけ4月開始「ネット同時配信」に局内激震
もっとも、日テレの取り組みを「無謀だ」として一笑に付すのが大手広告代理店幹部だ。
「潤沢な予算や多くのスタッフを抱えるNHKと違い、日テレは10分の1以下の予算やスタッフで同時配信に取り組むわけです。まさに地獄ですよ。日テレ以外の民放局が手を出せないのはまさにこの予算とスタッフを獲得できないからです。果たして成功するのか。失敗すれば大打撃になる」
この難局に取り組んでいるのが日テレの頭脳といわれ、配信作業やHuluを陰で運営している「ICT戦略本部」の局員だという。
「総勢80人余り。編成、報道、制作、ライツ、技術など局内のいろいろな部署を横断して集められた猛者ばかりです。ICTに異動希望を出しても審査が難しくなかなかかなわないそうです。こうした局員にプラスして中途採用で募集したスタッフから構成されている。日テレの未来をこの部隊が担っていると言っても過言ではありません。一人一人が物凄い知識と技術を持っていて、東大卒や京大卒がゴロゴロしている。面白いのは中途採用に応募してきた局員は年収ではなく『何か面白いことができそうだから』という理由で集まっています」(関係者)