選択的夫婦別姓問題 自民丸川珠代議員は筋金入りの反対派
あくまで「選択的」。どちらにするかを決められる自由があるという、ただ希望者だけが幸せになる、他には何も影響しない制度であるにもかかわらずである。世界でも同一の姓を強制しているのは日本しかないという状況の中で、この問題は大きく後退したのである。
そして今回後任の丸川珠代氏も、ご多分に漏れず筋金入りの反対派である。
「夫婦別姓」に反対する側の理由は、名字が一つであることが家族の絆であるという、古来の家父長制を重んじており、それこそ突き詰めれば女性蔑視に行き着くことになる。
ジェンダー発言から辞任した前任者のゴタゴタを払拭し、オリンピック憲章にのっとった男女平等の大会を推進するのに、果たして丸川氏はふさわしいのであろうか。オリンピックの陰に隠れ、男女共同参画はさらに後ろ向きになるのではないか。
橋本氏の人事がそれも踏まえての異動だとは思わないが、反対派の人間からは降って湧いたような好人事であったろう。
しかも、丸川氏の異動した穴を埋める人事が、有村治子議員であり、彼女も同じく夫婦別姓反対派で、「子供はつくるつくらないではない、天から神から授かったものだ」と言うゴリゴリの極右議員である。
果たしてこの人事の責任者は誰か。オリンピックの裏で何やらキナ臭いにおいがする。