故岡田有希子さん 今年の命日は現場とお墓でファンが黙祷

公開日: 更新日:

 トップアイドルだった岡田有希子さん(享年18)が1986年4月8日に自ら命を絶ってから35年の月日が経った。今もその存在はファンの胸に生き続けており、命日の4月8日はファンにとって特別な日である。今年も亡くなった午後0時15分には、命を絶った元所属事務所ビルの前、さらに愛知県にある彼女の墓前で黙とうが行われた。

 1984年4月21日に「ファースト・デイト」でデビュー。岡田はこれまでのアイドルのようにキャピキャピするところもなく、どちらかというとおとなしいタイプ。しかも美少女であり歌もうまい。瞬く間に大人気になり、トップアイドルへと上り詰めた。

 しかしデビューして2年足らずで帰らぬ人になってしまい、世間に大きな衝撃を与えた。当時は岡田の後を追うファンも多くいて世間への影響は計り知れなかった。

 亡くなった翌年以降の命日には、元所属事務所の前や愛知県のお墓にファンが集まるようになり、岡田に黙とうを捧げる人もどんどん増えていった。当時から岡田の大ファンでありリアルタイムで現場を見続けたプロアイドルヲタクを自任するアイドル評論家のブレーメン大島氏はこう言う。

「亡くなった当日も事故現場には行きました。かなり衝撃的な光景で、その現場を見ても亡くなったなんて信じられなかったです。それでもずっと彼女のことが好きだったので、翌年の命日に現場に黙とうを捧げに行きました」

現場とお墓でファンが黙とう

 今年は天気にも恵まれて、コロナ禍の中、東京・愛知ともに50人以上のファンが集まったという。

「四谷の元所属事務所前に正午ごろに到着したんですけど、すでにたくさんの人がいました。在りし日の岡田さんについて語り合っている人が多く見受けられましたね。若いファンがいたのも印象的でした」(大島氏)

 最近は親がファンだったとかユーチューブなどで知った若いファンが増えているという岡田有希子。永遠のアイドルである。

 ◇ ◇ ◇

【相談窓口】

■日本いのちの電話連盟

 ●ナビダイヤル 0570・783・556
  午前10:00~午後10:00

 ●フリーダイヤル 0120・783・556
  毎日:午後4:00~午後9:00
  毎月10日:午前8:00~翌日午前8:00

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは

  2. 2

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  3. 3

    フジ調査報告書でカンニング竹山、三浦瑠麗らはメンツ丸潰れ…文春「誤報」キャンペーンに弁明は?

  4. 4

    菊間千乃氏はフジテレビ会見の翌日、2度も番組欠席のナゼ…第三者委調査でOB・OGアナも窮地

  5. 5

    フジテレビ“元社長候補”B氏が中居正広氏を引退、日枝久氏&港浩一氏を退任に追い込んだ皮肉

  1. 6

    広末涼子容疑者は看護師に暴行で逮捕…心理学者・富田隆氏が分析する「奇行」のウラ

  2. 7

    中居正広氏《ジャニーと似てる》白髪姿で再注目!50代が20代に性加害で結婚匂わせのおぞましさ

  3. 8

    やなせたかしさん遺産を巡るナゾと驚きの金銭感覚…今田美桜主演のNHK朝ドラ「あんぱん」で注目

  4. 9

    フジ反町理氏ハラスメントが永田町に飛び火!取締役退任も政治家の事務所回るツラの皮と魂胆

  5. 10

    女優・佐久間良子さんは86歳でも「病気ひとつないわ」 気晴らしはママ友5人と月1回の麻雀

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    中居正広氏《ジャニーと似てる》白髪姿で再注目!50代が20代に性加害で結婚匂わせのおぞましさ

  2. 2

    中居正広氏は元フジテレビ女性アナへの“性暴力”で引退…元TOKIO山口達也氏「何もしないなら帰れ」との違い

  3. 3

    佐藤健は9年越しの“不倫示談”バラされトバッチリ…広末涼子所属事務所の完全否定から一転

  4. 4

    広末涼子容疑者は看護師に暴行で逮捕…心理学者・富田隆氏が分析する「奇行」のウラ

  5. 5

    パワハラ告発されたJ1町田は黒田剛監督もクラブも四方八方敵だらけ…新たな「告発」待ったなしか?

  1. 6

    矢沢永吉「大切なお知らせ」は引退か新たな挑戦か…浮上するミック・ジャガーとの“点と線” 

  2. 7

    中日井上監督を悩ます「25歳の代打屋」ブライト健太の起用法…「スタメンでは使いにくい」の指摘も

  3. 8

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  4. 9

    広末涼子容疑者「きもちくしてくれて」不倫騒動から2年弱の逮捕劇…前夫が懸念していた“心が壊れるとき”

  5. 10

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは