山口洋子が中日・不動のエース権藤博と夢見た結婚
くだんの対談でこんなやりとりがある。
「さぁて本題の酒と女に入るとしましょう(笑)」
「怖い(笑)酒と女の話題になったら、先生と呼ばなきゃいかん」
「じゃ私も監督とお呼びします(笑)。やっぱり権藤さんもけっこうお遊びになったほうですよ。つぶさに見聞しておりますが、あれだけ遊んで投げるピッチャーっていうのも珍しかった」(「オール読物」1998年3月号)
この権藤博こそ山口洋子と結婚寸前までいったFだったのだ。つまり“F”と書くことで“G”を隠したということだ。
洋子の実父が2人の仲を取り持ったことはすでに触れた。実父に頼まれるがまま東京遠征の際「姫」を訪れた権藤は、マダムの洋子と意気投合。常連客になったばかりか恋に落ちた。ままよくあることではある。
一方、筆者はこういう話も聞いた。かつて筆者と週に1度は必ず顔を合わせていた、プロ野球OBの証言である。
「権藤と山口洋子が知り合うたんは『姫』の前から。洋子が10代の若い身空で、名古屋でカフェを経営してたとき。実はその店がドラゴンズの選手のたまり場になっていた。だって俺も何度か行ってるもん。あの頃から2人はええ仲やったと思うねん」