コロナ禍で吉本興業“一人勝ち”が進むワケ 番組外収入にも強み

公開日: 更新日:

 松本人志が“視聴率論争”を巻き起こしたように、現在のテレビ局はどこも世帯視聴率から、若者を中心とした個人視聴率にシフトしている。そうなると、若年層が興味をそそられるキャスティングをすることになり、SNSなどでフォロワー数の多いタレントが起用されやすい状況が生まれている。

■官公庁との太いパイプ

 だが、吉本の強みはそれだけではない。彼らを強力に支える“援軍”の存在だ。

「吉本といえば、やはり政府や官公庁案件に抜群に強い。たとえば、今回のコロナ対策のCMですが、若者向けにはコロナ感染したミルクボーイが、その体験談を語り、感染対策を訴えている。また、年配者向けにワクチン接種を呼びかけるCMには、西川きよし&ヘレン夫妻がキャスティングされています。もちろん、これらに関してはノーギャラでしょうが、コロナ関連のCMひとつ取ってみても、官と吉本の距離の近さが分かります」(芸能プロ関係者)

 吉本が公開している資料を見ても、政府系の案件がズラリ。そこには、経済産業省、内閣府、法務省、国土交通省、消費者庁、観光庁といった名前が並ぶ。もちろん、それらのPR案件には当然、ギャラが発生している。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁“”化けの皮”が剝がれたともっぱらも「業界での評価は下がっていない」とされる理由

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    大阪万博「午後11時閉場」検討のトンデモ策に現場職員から悲鳴…終電なくなり長時間労働の恐れも

  4. 4

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  5. 5

    遠山景織子の結婚で思い出される“息子の父”山本淳一の存在 アイドルに未練タラタラも、哀しすぎる現在地

  1. 6

    桜井ユキ「しあわせは食べて寝て待て」《麦巻さん》《鈴さん》に次ぐ愛されキャラは44歳朝ドラ女優の《青葉さん》

  2. 7

    江藤拓“年貢大臣”の永田町の評判はパワハラ気質の「困った人」…農水官僚に「このバカヤロー」と八つ当たり

  3. 8

    天皇一家の生活費360万円を窃盗! 懲戒免職された25歳の侍従職は何者なのか

  4. 9

    西内まりや→引退、永野芽郁→映画公開…「ニコラ」出身女優2人についた“不条理な格差”

  5. 10

    遅すぎた江藤拓農相の“更迭”…噴飯言い訳に地元・宮崎もカンカン! 後任は小泉進次郎氏を起用ヘ