「自分が一番辛かったあの時代を、弱い者は黙らされていたあの時代を『そういう時代だった』と、仕掛けた側が言っている」
「今を大人として生きる自分に迷いはない。断固拒否するし、もう繰り返させない」、そして「私は小山田圭吾の辞任を強く求める」という結論に達するのだ。
長年自分を拒絶しスポイルしてきたものと闘い、決別する力を彼女は得たのだ。そしてそのことを言葉にして書いた。きっとこの言葉がまた誰かの次なる力を生むだろう。そして最後に彼女はこう言う。
「『復興』も『コロナに打ち勝つ』も『希望』も『絆』も『スポーツの力』も、嘘で塗りかためられた穢れたスポーツの祭典なんていらない」