吉高由里子「最愛」でサスペンス女優の本領発揮! 酷評だった「危険なビーナス」のペケを払拭

公開日: 更新日:

■昨年の主演ドラマは「イライラする」と酷評された

 視聴率の滑り出しが鈍いもうひとつの原因は吉高にあるという。吉高は昨年10月期に日曜劇場「危険なビーナス」(TBS系)に主演。あの「半沢直樹」の後継番組であり、原作は東野圭吾の同名ミステリー小説ということもあり、期待値が非常に高いドラマだった。しかし、蓋を開けてみれば、全話視聴率11%台に終わった。戦犯とされたのが吉高の演技だった。

「謎を解く鍵となるミステリアスな主人公を演じていましたが、終始、甘えたようなしぐさやセリフ回しに視聴者から、『イライラする』『吉高が全くミステリアスじゃない』といった声が上がりました。もちろん、散々引っ張っておいて、最終回の1時間で全ての謎がわかるという帳尻合わせのような展開で、最後まで視聴者を引っ張ってこれなかったという脚本の問題もありましたが、ミステリー女優として失敗の烙印を押されてしまったわけです。しかし、『最愛』は冒頭から視聴者を裏切る展開や要素が満載。吉高の役作りにも無理がないので視聴者も感情移入しやすい。リベンジ作品になると期待していいでしょう」(弘世一紀氏)

 最近、吉高のドラマ出演は1年に1本というペース。視聴者に「三井住友銀行カードローン」のCMでの「銀行に行けなーい」の甘ったるい声のイメージが定着しつつありそうだが、「最愛」は吉高の代表作になるかもしれないので、見ておいて損はない。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    もしやり直せるなら、入学しない…暴力に翻弄されたPL学園野球部の事実上の廃部状態に思うこと

  2. 2

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  3. 3

    永野芽郁は疑惑晴れずも日曜劇場「キャスター」降板回避か…田中圭・妻の出方次第という見方も

  4. 4

    巨人阿部監督が見切り発車で田中将大に「ローテ当確」出した本当の理由とは???

  5. 5

    「高島屋」の営業利益が過去最高を更新…百貨店衰退期に“独り勝ち”が続く背景

  1. 6

    かつて控えだった同級生は、わずか27歳でなぜPL学園監督になれたのか

  2. 7

    JLPGA専務理事内定が人知れず“降格”に急転!背景に“不適切発言”疑惑と見え隠れする隠蔽体質

  3. 8

    「俳優座」の精神を反故にした無茶苦茶な日本の文化行政

  4. 9

    (72)寅さんをやり込めた、とっておきの「博さん語録」

  5. 10

    第3の男?イケメン俳優が永野芽郁の"不倫記事"をリポストして物議…終わらない騒動