金爆・鬼龍院翔の原動力は「お笑い」への愛と憎しみ…エアバンド追求にも通じる
解散直前のコンビのギスギスした気まずい空気を見事に再現した2人ならではの息の合ったコントだった。
チョコサラミ解散後、鬼龍院は「やっと笑えたね」を結成。「アルプスの少女ハイジがSM嬢になっているというようなネタをやり、本番には相方の体にムチの痕がついてしまうほど練習熱心だった」(フジテレビ「笑っていいとも!」12年10月25日)という。
「お笑い漬け」だったと鬼龍院は振り返る。「人を笑わすとは何か、何をしたら面白いかとか、ずっと考えて」(NHK「ミュージック・ポートレイト」15年11月12日)いたという。だが、同期のハリセンボンや1年後輩のオリエンタルラジオが瞬く間に売れていく。
「自分つまんねえんだっていうのがすごくショックで。周り見たら全然スゴいヤツらがいっぱいいるから俺ダメだって思うわけですよ。それ思うと悔しくて、悔し泣きしたりして」(同前)
現実の厳しさを味わい、いつしかコンビを再び解散。鬼龍院はお笑いの道を諦めた。だから「お笑いは好きであり憎んでます」(TBS「日10☆演芸パレード」13年4月28日)と彼は言うのだ。