「ももクロ紅白」大躍進のウラ…五木ひろしら大御所参入で本家NHKより王道だった
大みそかはAbemaが生配信した、ももいろクローバーZの「ももいろ歌合戦」(ももクロ紅白)が大健闘した。“本家”の第72回NHK紅白歌合戦は、第1部(夜7時半~8時55分)が平均視聴率31.5%、第2部(9時~11時45分)が34.3%(いずれもビデオリサーチ調べ、関東地区)。視聴率調査が始まった1962年以降、最低記録と報じられた。
一方のももクロ紅白は、テレビ各局の放送やAbemaなど選択肢が多く、明確には把握できないものの、「紅白の途中からAbemaに流れた転向組も予想外に多かったそうです」(テレビ局関係者)という。
近年、NHK紅白は視聴者ターゲットを若者層にチェンジし、初出場歌手が様変わり。音楽サブスクで再生2億回を超える「Awesome City Club」、ニコニコ動画などで火がついた「まふまふ」(30)、YouTubeの一発録音「THE FIRST TAKE」で最多の1.6億回再生された「DISH//」ほか、デジタル発信アーティストの躍動が著しかった。
そのあおりを食らったのが演歌歌手である。2000年は出演アーティスト全56組中31組が演歌・歌謡系だったが、2020年は41組中9組と激減。昨年は石川さゆり(63)、坂本冬美(54)、天童よしみ(67)、水森かおり(48)、氷川きよし(44)、三山ひろし(41)、山内惠介(38)が生き残った。特別企画として松平健(68)、さだまさし(69)、細川たかし(71)が“復活”したもの、数字に貢献できなかったようだ。