「いかに自分の色を出すか。姉様キングスでアホなことを続けながら」

公開日: 更新日:

 連載の初回に、染雀が上方の落語家を対象とした賞を複数取っていると紹介したが、最初の受賞は2001年のなにわ芸術祭新人賞だった。

「実は審査員のひとりがうちの師匠、染丸やったんです。2000年に準優勝の奨励賞を受賞した時、言われました。『他の審査員はおまえに新人賞をと言うてくれはったけど、今あいつにやったら増長するからと、準優勝にしてもろうた。その上で1年間、本人が精進して、ちょっとでも成長してたら、来年新人賞をやって下さい』と」

 師匠の愛のムチに染雀は応え、次の年に新人賞を受賞した。繁昌亭大賞は?

「これは繁昌亭の昼席公演、つまり定席にどれだけ貢献したかというのと、夜の貸席で自分の会をやって客を入れたか、出来は良かったかなどが評価の対象になるみたいです。僕はズボラで自分の会を開いてなかった。賞の対象となるのが芸歴25年目までで、24年目の年に仲間の月亭遊方さんに言われたんです。『おまえが年に3回自分の会を開いて、その会が実りのあるもんやったら、絶対取れるわ』と。そのアドバイスに従って3回、『芝居噺の世界』というテーマで会を開き、3回目を文化庁芸術祭参加公演にしました」

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    菊川怜の元夫は会社が業績悪化、株価低迷で離婚とダブルで手痛い状況に…資産は400億円もない?

  2. 2

    粗製乱造のドラマ界は要リストラ!「坂の上の雲」「カムカムエヴリバディ」再放送を見て痛感

  3. 3

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  4. 4

    綾瀬はるか"深田恭子の悲劇"の二の舞か? 高畑充希&岡田将生の電撃婚で"ジェシーとの恋"は…

  5. 5

    斎藤元彦知事ヤバい体質また露呈! SNS戦略めぐる公選法違反「釈明の墓穴」…PR会社タダ働きでも消えない買収疑惑

  1. 6

    渡辺裕之さんにふりかかった「老年性うつ」の正体…死因への影響が報じられる

  2. 7

    水卜ちゃんも神田愛花も、小室瑛莉子も…情報番組MC女子アナ次々ダウンの複雑事情

  3. 8

    《小久保、阿部は納得できるのか》DeNA三浦監督の初受賞で球界最高栄誉「正力賞」に疑問噴出

  4. 9

    菊川怜は資産400億円経営者と7年で離婚…女優が成功者の「トロフィーワイフ」を演じきれない理由 夫婦問題評論家が解説

  5. 10

    火野正平さんが別れても不倫相手に恨まれなかったワケ 口説かれた女優が筆者に語った“納得の言動”