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二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

歌舞伎の“伝道者”海老蔵はどうなる? 古いしきたり打ち破るも客の入りは芳しくなく…

公開日: 更新日:

「見に来ている人の主体は、ひいき筋。着物姿のセレブっぽい人ばかり。仕事帰りにジーンズで見に行ける雰囲気はない」と若い人も遠ざかった。

「ひいき筋の婦人を優先すれば若い人は来ない。若い人を取れば婦人が敬遠する」と苦渋の選択があるが、やはり目の前のひいき筋を取る。

 最近はコロナの影響もあって、歌舞伎の客の入りは芳しくない。遅れていた海老蔵の「団十郎襲名」も年内の実現が有力視されているが、「これ以上、スキャンダルが広がらず静かに収まることを周囲は祈っているだけ」(歌舞伎関係者)。

 スキャンダルで仕事を失う芸人と違い、歌舞伎役者はどんなスキャンダルも跳ね返す絶対的な芸の力を持っている。海老蔵はその代表的な存在であり、将来の歌舞伎界の大看板「団十郎」を背負う。ただし、歌舞伎座に多くの人が足を運ぶかどうかは別問題である。

(ジャーナリスト・二田一比古)

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