上島竜兵おバカ列伝「おまえ、ニセ阪神ファンやろ!」と問い詰められた彼はこう叫んだのだ
「そうですかア! いや私も両方とも昨日のことのように鮮明に覚えているシーンです! それでは竜ちゃんの思い出のシーンをうかがいましょう?」
「はい、ボクはやっぱり天覧試合で村山さんが長嶋さんにサヨナラホームランを打たれたあのシーンです。いや~ホントに悔しかったですねェ(と涙を流す)」
その途端、3人から一斉に突っ込みが入ったのだ。「ウソつきー!! おまえまだ生まれてねーだろう!!」。実際、天覧試合は59年で上島は61年生まれなのであり得ないことなのに「アレ? そーです、母親のお腹の中で聞いたんです……ホント悔しかったウウウ……」と母親のお腹の中にもまだいないのにごまかす上島だったのでした……。
そんなことがやたら多い上島だったので、ついにTBSの番組で西川のりお師匠と我々3人がご一緒した時、セット裏で「ダンカンと松村は尊敬できるくらいの阪神ファンや、せやけど上島、おまえはインチキやろ!! 阪神ファンをかたって仕事でももらおうとしとるんとちゃうかー!!」と恫喝を始めたのです。
上島を見ると汗ビッショリ、目は泳ぎ、体が恐怖からか小刻みに震え始めたのです。それでものりお師匠はニセ阪神ファンの追及を一向に緩めません。そしていよいよ追い詰められたように見えた上島が突然「ボ、ボクは正真正銘の阪神ファンです。なぜなら甲子園のある兵庫県出身です!! それでも疑うなら訴えてやるー!!」と、もうほとんど泣きながら叫んだのでした。
窮鼠猫を噛む、その開き直りの姿に圧倒されたのか、のりお師匠も「あ、まあ、これからも阪神応援頼むでェ!!」の言葉を残し去ったのでした。そんな憎めない阪神ファンの上島竜兵、空から六甲おろしを歌って阪神応援してくれよ!!(歌詞知らなさそうだな……)。 (つづく)