加山雄三がコンサート引退発表 若大将が歩んだ“山あり谷あり”芸能人生と不屈の精神力

公開日: 更新日:

 あくまで前向きで、最後まで走りきる。

■73歳でエレキをかき鳴らす姿

「最後だからって、特別なことを考えてるわけでもない。最後までいつも通り。一生懸命やるだけ。それができれば、ああ、良かったなと思えるだろう。これからも音楽は親友であり大切にしていきたい」と、どこまでも格好いいのである。構成作家のチャッピー加藤氏が言う。

「加山さんは何度かお目にかかってますが、非常にメカに強く、新しもの好きなんですよね。ゲーマーで最新ゲームをほぼ攻略しているのは有名ですが、iPodが出て間もない頃に『これに自分で作った曲を入れて、外で聴いたりしてるんだ』といち早く使いこなしていたり、とにかく感性が若い。2010年、武道館でのデビュー50周年ライブでは、73歳(当時)で第1部にエレキをかき鳴らして1人で1時間ちょっと歌い、第2部で谷村新司さん、南こうせつさん、さだまさしさんら、後輩たちが駆け付けたんですが、加山さんのほうが若く見えました。1人だけ2ステージは本当にすごかった」

 不撓不屈(ふとうふくつ)の精神力は、どれだけ後輩にも影響を与えたか。人生はまだまだ続くと意気軒高で、ラストステージでも、いつものあのエレキを響かせることだろう。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  2. 2

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  3. 3

    松本人志は勝訴でも「テレビ復帰は困難」と関係者が語るワケ…“シビアな金銭感覚”がアダに

  4. 4

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  5. 5

    貧打広島が今オフ異例のFA参戦へ…狙うは地元出身の安打製造機 歴史的失速でチーム内外から「補強して」

  1. 6

    紀子さま誕生日文書ににじむ長女・眞子さんとの距離…コロナ明けでも里帰りせず心配事は山積み

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    メジャー挑戦、残留、国内移籍…広島・森下、大瀬良、九里の去就問題は三者三様

  4. 9

    かつての大谷が思い描いた「投打の理想」 避けられないと悟った「永遠の課題」とは

  5. 10

    大谷が初めて明かしたメジャーへの思い「自分に年俸30億円、総額200億円の価値?ないでしょうね…」