「北野インドカレー」を再び! 殿の作るカレーはギャグなしに天下一品なのだ
ま、トーゼンまともにやらない俺のことですから、大きな鯛を頭からバシン! と切り落とし、高級な身の方を涼しげな顔で捨て、残った鯛の尾頭をそのまま煮込むグロテスクな「目でタイカレー」なるものを完成させたのです。
それでもカレーの味は密かに自信があったのですが、料理人の人が一口スプーンですくって口に運んだ瞬間「オエッ」とむせて白目をむいた時点ですべてを諦めました……グスン。
さて、一方の殿ですが、間違いなくカレーにギャグを入れてくるだろう(料理中のトークはギャグ満載でした)と予想していたのですが、ウムムム……まず肉を炒めるのにジックリと時間をかけて細かく丁寧に丁寧に調理してるじゃないですか??? カレーの味付けの段になるとさらに微妙に追求し、本物の料理人にアドバイスまでお願いする普段絶対に目にしない光景が……。
判定は、最大級の称賛が並べられ、殿の圧勝となったのは当たり前ですが、その後、味見させてもらったカレーがスペシャルミラクルうめえー!! どのくらいうまいかというと、あれ以来あれを超えるカレーに出合ったことはないし、あれ以前のカレーの味はすべて忘れたほどなのだ!
小さなカウンターでいいから、殿カレー屋さんを! でも、どーせ店の名前を北野ウ〇コカレーとかにしそうだしなあ……。 (つづく)