コロナ禍から解放されたGWは劇場で映画三昧!批評家・前田有一が大作・佳作・渾身作を厳選

公開日: 更新日:

スピード感あるエンタメ作品なら「search/#サーチ2」

 スピード感あるエンタメ作品なら「search/#サーチ2」(米、111分)もいい。コロンビア旅行中に失踪した母親を、デジタルネーティブ世代の娘(ストーム・リード)がSNSなどを駆使して独自に捜索するサスペンス。

 100%“PC画面だけ”で展開する奇抜な演出で大ヒットした1作目と同じ趣向ながら、話は独立しているので2から見ても大丈夫。チャットやライブカメラ映像など飽きさせないビジュアル面、どんでん返しが続く脚本ともに大満足できる。

 さらにトリッキーな作品が好みならNetflixで配信中の「ワン・モア・タイム ~あの日、あの時、あの私~」(スウェーデン、85分)。高校時代はイケてたのに、今や行き遅れた四十路になってしまったアメリア(ヘッダ・スティールンステット)が、交通事故に遭う瞬間、18歳の誕生日の朝にタイムスリップしてしまうお話。人生の絶頂期に戻って大喜び、今度こそ完璧にやり直す!……と思いきや、アメリアの時間移動はそこで終わらず予想外の展開に。北欧独特のJK文化も興味深い、時間移動SFの新たな佳作だ。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    岡田阪神は「老将の大暴走」状態…選手フロントが困惑、“公開処刑”にコーチも委縮

  2. 2

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  3. 3

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  4. 4

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  5. 5

    中日・根尾昂に投打で「限界説」…一軍復帰登板の大炎上で突きつけられた厳しい現実

  1. 6

    安倍派裏金幹部6人「10.27総選挙」の明と暗…候補乱立の野党は“再選”を許してしまうのか

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    79年の紅白で「カサブランカ・ダンディ」を歌った数時間後、80年元旦に「TOKIO」を歌った

  4. 9

    阪神岡田監督は連覇達成でも「解任」だった…背景に《阪神電鉄への人事権「大政奉還」》

  5. 10

    《スチュワート・ジュニアの巻》時間と共に解きほぐれた米ドラフト1巡目のプライド