市川猿之助「逮捕」の可能性 遺書らしき書き置き、救急搬送、両親死亡…謎だらけの“点と線”
完璧主義者ゆえネガティブ報道にショック受けたか?
「今はSNSもあり、何かあるとすぐに炎上し、誹謗中傷のコメントが殺到する。芸能人や有名人の自殺が多い韓国は競争社会の緊張感のなか、常に完璧さを求められ、売れても追い落としの勢力やバッシングで孤独感にさいなまれやすい。猿之助さんはいとこでもある市川中車に歌舞伎について、映像でのキャリアが役立つと思うななどと厳しくアドバイスしていたりする。それだけ仕事に厳しく、真剣に打ち込んでいた。完璧主義だったが故に、ネガティブな報道にショックを受けたのかもしれない」
澤瀉屋は、初代猿之助が9代目市川団十郎から成田屋を破門されて掲げた屋号で、市川猿之助と市川段四郎の名跡を二枚看板としている。
猿之助さんは2012年に市川亀治郎を改め、4代目猿之助を襲名。市川猿翁(3代目猿之助)から「スーパー歌舞伎」を受け継ぎ、また人気漫画「ワンピース」を歌舞伎として演じるなどして、現在の歌舞伎界を背負うポジションに上り詰めた。またNHK大河「鎌倉殿の13人」や「半沢直樹」などドラマにも出演し、人気を集めた。芸能リポーターの城下尊之氏は言う。
「4代目として猿之助の名跡を残すという重責を全うしつつ、あらたなことに挑戦し、自分のカラーを打ち出していこうとされていた。そんな猿之助さんの努力や才能を松竹も認め、だからこそ大きく売っていた。今回何があったのかまだ分かりませんが、何が原因にせよ、命を落とすほどのこととは思えません」
芸能リポーターの川内天子氏はこう話す。
「先代が始めたスーパー歌舞伎は猿之助さんが襲名してから更にパワーアップしました。猿之助さんになってからは澤瀉屋以外の歌舞伎役者たちも出演するようになりました。古典も重んじ、漫画原作の『ワンピース』は連日大入り。松竹との関係も良好で澤瀉屋の知名度を上げた功績は大きい。コロナ禍の間もバラエティー番組やドラマに出演していたので収入面でも問題なかったはず。関係者も理由が分からない、と一様に驚いています」
猿之助さんは自分自身が歌舞伎の演目になりそうな事件を起こしてしまった。