今年の紅白歌合戦 ジャニーズ系は「6組→3組」に? NHK内で強まる「癒着見直そう」の声
NHKは、今年末の紅白歌合戦の出場者をどうするかで頭が痛い。そのためのミーティングなどはまだ開かれていないが、関連部署では「社会問題にもなって、クロ現(クローズアップ現代)でもやったわけだし、これまでのまんまというわけにはいかないよね」とヒソヒソ話が交わされている。ジャニーズ事務所の扱いについてだ。ジャニー喜多川氏による少年たちへの性行為強要を、藤島ジュリー景子社長はようやく謝罪し、コンプライアンスの強化を進めるとしたが、事はモラルの問題ではない。性犯罪である。
事務所内では公然の秘密だったのに、やめさせようとしなかった幹部は、共犯ということではないのか。つまり“事務所ぐるみ”だった。
NHKは、そのジャニーズ事務所から紅白歌合戦に多くのグループを出場させてきた。去年は白組21組のうち6組。司会も2006年以後は、20年、21年を除いてずっと所属タレント・グループを起用してきた。
「グループのメンバーたちは被害者側ですが、何組も出場させ、司会に起用しつづけたのは、ジャニー氏らの強い意向があったからでしょう。NHKとしても、これまでは下がり続ける視聴率に歯止めをかけなければならないから、人気アイドルが次々と登場してくれるのはありがたい。まさに持ちつ持たれつ。でもそれは、週刊文春が何度も告発してきたジャニー氏の少年偏愛を、黙認してきたということです。ジャニー氏は故人になりましたが、社会的に問題のある会社とこれまでのように“癒着”を続けるのかどうか。もはや許されませんよね」(メディアアナリスト)