(1)毎朝10分かけて鏡を見ながら発声練習、そして「ヒトカラ」にハマってます

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 テレビ朝日の人気アナウンサーとして活躍、フリーに転身した南美希子さん(67)。結婚・離婚後に介護なども経験し、おひとり様生活になって10年。60代のおひとり様は老後をどう考えているのだろうか。

  ◇  ◇  ◇

 コロナ禍であまり人と話をしなかったため、久しぶりに誰かと会って話そうとしたら、頭の中にあるものがうまく言葉にできなかったという経験はありませんか。私自身もテレビに出た時にスムーズに話せないことがあります。

 そうならないためにまずは毎朝10分かけて鏡を見ながら発声練習をしています。アナウンサーの基本に戻ったつもりで口を正しく開けてやっています。声帯の筋肉も年とともに衰えるので、ア・オ・ア・オと高音と低音を交互に出しながら声帯の体操もしています。

 でも、それだけじゃ足りないんですよね。だから、私が実践しているのはカラオケです。それもひとりカラオケ、「ヒトカラ」です。カラオケで歌うとお腹から声も出るし、発音もよりはっきりする。気分がよくなり、表情筋も鍛えられるので最高のアンチエイジングになります。

 私は最初、接待の時に恥ずかしくないぐらい歌えるようにしようと思ってカラオケボックスに通い始めましたが、行ってみると実に楽しい。しかも平日の昼間はとても安い。この間なんて年齢を言ったら「シニア料金ですね」って言われて、さらに安くなった。1時間フリードリンク付きです。喫茶店に入るのと同じぐらいの料金で十分歌えて楽しめちゃう。

 部屋に入ったら遠慮なく歌いまくります。誰も聴いていないから、気楽ですよ。時にはクール・ファイブの渋めの歌も歌ったりして(笑)。いつもの発声より呼吸量が大幅に増えるので有酸素運動にもなり、血行促進・ダイエットのほか表情も豊かになります。ヒトカラはいいことずくめなんですよ。おひとり様にとってヒトカラはリフレッシュのための最高の時間です。

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