市川猿之助の歌舞伎復帰は既定路線 芸能では執行猶予が明けた後の復帰が“暗黙の了解”
両親に対する自殺幇助に問われた市川猿之助に、懲役3年・執行猶予5年の判決が言い渡され確定した。被告側、検察ともに控訴しないとし、早めの確定だ。
裁判官は「刑事責任は軽視できない」としながらも、「関係者が更生を支援」として執行猶予となった。
多くの弁護士が執行猶予4年、うまくすれば3年とみていたので、予想より長かったのかもしれないが、猿之助がその日のうちにコメントを発表したところを見ると、本人、関係者ともに、この判決を予想して事前に準備していたわけだ。
猿之助は「生かされた自分に、これから何ができるか考えていきます」としたが、法廷では「歌舞伎で償いたい」としていたので復帰は既定路線ということだ。
一般人は執行猶予中でも大半の人は働かなければ食っていけないが、これまで芸能では執行猶予が明けた後の復帰が“暗黙の了解”になっている。なぜなら、多くの人目に触れるために影響が大きいからだ。
ここでの注目点は、所属事務所が契約終了を発表した一方で、松竹が今後は白紙としながらも「進むべき道を共に模索する」と支援を表明したことだ。ドラマ、映画、CMなどの仕事は所属事務所が担当していたが、歌舞伎は松竹が主体だから、本命の仕事である歌舞伎は続けられる。