「ザ!鉄腕!DASH!!」の名物村人だった保原剛史さん 番組卒業18年、水耕栽培のスペシャリストに
当時、会社設立から10年目の同社は収支トントン。時には赤字決算になることもあり、社長は縁故に頼らず新しい血を導入して状況を打開しようとしていた。
「『一緒に頑張って黒字に!!』。社長のこんな一言が決め手です。まず時給700円の配送業務のアルバイトからスタートしました」
温厚で実直な人柄が認められ、すぐに正社員に。今では社員・パートさん15人をまとめて現場を仕切る、取締役兼農場長だ。
「当社のしんぐねぎ、ベビーリーフは、ともにミネラル分豊富で清冽な揖保川の伏流水を使って栽培しているので、柔らかくて辛みが少なく主菜の風味を邪魔しないのが特徴です。ハウス栽培だけに、1年を通してリーズナブルに安定供給できるのも魅力です」
主力のしんぐねぎは月産約3トン。地元の青果問屋、スーパー、飲食店が主な顧客で、同社HPでは30袋・税込み2916円(送料別途)で通販もしている。
一方、カット野菜の売れ行きもいい。その秘密はスライサーにある。