NHK大河「光る君へ」賛否割れる最大の論点は「合戦シーンがないこと」なのか?
2024年のNHK大河ドラマ「光る君へ」。女優の吉高由里子(35)演じる主人公・紫式部の一生を描く作品だが、本人が生きていた時代が平安時代だという理由で、視聴者の評価が割れている。それは、同作において「合戦シーン」がないことだ。
大河作品において頻繁に取り上げられるのは戦国時代や武士の時代。必然的に描かれる合戦シーンは大河ドラマの醍醐味として視聴者の喝采を浴びてきたが、「光る君へ」に関しては「平安の世」という言葉通り、5月12日放送の第19回までは合戦シーンは描かれていない。このため、SNSに《雅な中のドロドロが面白いけどね》と称賛が上がる一方、《戦闘シーンが少なく政治的な駆け引きばかり続くんだが》と、納得しない声や不満も上がっている。
SNSには他にも《今大河は少女漫画テンプレ的なのが逆に苦手でして》なんて声も上がる今作は、確かにこれまでの大河とは一線を画していると言えそうだが、やはり大河は合戦シーンを見たがる層が見るドラマであり、今作はその期待に応えられていないということなのか。
「光る君へ」で63作目を迎える大河ドラマの中で、武士の時代、それも戦国時代が舞台になった作品は、日刊ゲンダイDIGITALが調べたところ26作で、大河ドラマの歴史の中で大きなウエートを占めているのが分かる。