結成19年目ガクテンソク “シルバーコレクター”を乗り越えた「THE SECOND」優勝の勝負手
その経歴には、「ytv漫才新人賞」「ABCお笑いグランプリ」などでの「準優勝」の文字が目立つ。“シルバーコレクター”が、ついに頂点を手にした。
優勝後の会見では、一時は解散の話もあり、奥田は「漫才で何者かになれたときに辞めようぜ」とよじょうに話していたことを明かした。
■改名と上京で弾み
昨年の第1回大会で、“アンバサダー”として出演した松本人志(60)に代わり、“ハイパーゼネラルマネジャー”として出演したくりぃむしちゅーの有田哲平(53)は「今日の出演者は全員面白いし、負けた人の中でも面白い人はめっちゃいる。その中での優勝ですから、とんでもない面白い人たちですよ」と2人を称えた。
ゲスト出演者は審査をしないことも関係してか、対戦の合間の有田や博多華丸・大吉のコメントも肩の力が抜け、ベテランの漫才を純粋に楽しんでいるように見えた。さらに、出番待ちをする芸人同士も楽屋で和気あいあいとしているようだ。
「出場者に対して優しい芸人ファーストの大会だという印象があります。今年は有田さん、大吉さん、華丸さんが加わり、温かみのあるコメントで良い空気をつくっていました。ベテラン漫才師の熟練の技をじっくり楽しめる大会として、今後も長く続いてほしいと思います」(遠田氏)
これからも漫才を継続することを宣言したガクテンソクの露出は今後増えることは確実。文字通り、実力がありながらテレビ的な知名度に欠けるベテラン漫才師に、もう一度チャンスを与える意義深い大会だった。