石丸伸二氏への「未婚・子なし」批判は見当違い 目を向けるべきは「一夫多妻制」発言ではなく…
■「一夫多妻制」発言に矛先を向けるより、態度を問題視すべき
一方、最近の石丸氏はメディア出演が増えているものの、安芸高田市長時代のような具体的な人口減少対策の方向性が示さないまま、極論の説明に終始し、悪目立ちしてしまっている印象だ。「一夫多妻制」発言に矛先を向けるより、そんな石丸氏の姿勢の方を問題視すべきだろう。
「『悪意には悪意、善意には善意で返す』というマスメディアに対するスタイルも理解できる部分はありますが、石丸氏が善意のある人間なのか、トリックスターではないのかを見極めたいとも思っている人もいるでしょう。極論を用いて危機感を促すことも一つの方法かもしれませんが、まず石丸氏の思想や思考に理解と興味を持ってもらうように歩み寄る姿勢を見せることも、今後も政治家を続けていくのだとしたら、必要なのではないでしょうか」(同)
若者が政治に興味を持つきっかけをつくったことやパフォーマンス力は評価して然るべき側面もあるが、インパクトが強すぎる言葉やインタビュー時の態度などが話題になり過ぎることで、石丸氏は彼の本意を知らしめる機会を自ら潰しているともいえる。そして有権者も石丸氏の未婚・子なしという個人の属性ではなく、政治的野心を秘めた人物としての真摯さや方向性をしっかり見極めることが必要ではないだろうか?