BS松竹東急「À Table(ア・ターブル)〜ノスタルジックな休日〜」が高く評価される理由
ジュン「小さいころ(えんどう豆)苦手だった」「ピーマンも、あのおいしさも、大人になってからわかったもんね。酢の物も」
ヨシヲ「うん、わかる」
とりとめのないおしゃべりをしながらの食事シーンが続く。
■「本当の豊かさ」が伝わってくる
普通ならたちまち退屈してしまうところだが、おいしそうなものが並び、市川と中島の芝居には見えない自然なやりとりに、仲のいい夫婦の家に招かれて一緒にご飯を食べているような気分になるのだ。
「とにかくプロの間で高い評価を得ているドラマです。前シリーズの『歴史のレシピ』は、テレビ番組の製作社連盟のATP賞奨励賞、同じ制作チームの別のドラマは民放連賞やギャラクシー奨励賞などに選ばれています。大げさな演技、ありえない設定で驚かすだけのドラマが多いなかで、生き方や仕事の迷いと喜びをさりげなく語らせる脚本・演出の巧みさ、映像の美しさで別格です。見ていて心地いいドラマって少ないですからねえ」(放送批評家)