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城下尊之芸能ジャーナリスト

1956年1月23日、福岡県北九州市生まれ。立教大学法学部卒。元サンケイスポーツ記者。82年、「モーニングジャンボ 奥様8時半です」(TBS)の芸能デスクとなり、芸能リポーターに転身。現在は「情報ライブ ミヤネ屋」(読売テレビ)、「朝生ワイド す・またん」(読売テレビ)、「バイキング」(フジテレビ)に出演中。

日本で時代劇がオワコン化した「3つの理由」…故・松方弘樹が時代考証までやっていた

公開日: 更新日:

 外ロケで山をバックに撮影していても、その真っ最中にトラックが走ってきて中断する。撮り直しを始めると、今度は飛行機が飛んでくる。機体が写らないように撮っても音が入ってしまう……。こうして撮影が遅々として進まないこともしばしばだ。

 もちろん、別の予算を立て最新技術で消すことも可能だが、一方で夏祭りのシーンを撮りたいときなどは、参道にズラリと並ぶ屋台などの店をセットで組み、遠くにいる役者の衣装まで用意しなくてはならない。

 そして時代考証も必要なのだが、実は“プロ”と呼ばれる人もほとんどいなくなった。故・松方弘樹さんがセットを見て、「この時代にこんなものはなかった」と指摘したことがあった。結局、役者の松方さんが全ての時代考証をやっていた。

 金と時間と時代劇を知る人のすべてが必要となるとそのハードルは高い。日本のテレビ局は低予算だが、今回の「SHOGUN」の成功は何かのきっかけになるのでは。マーケットを世界に広げて、どうにかならないだろうか。

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