著者のコラム一覧
武内陶子フリーアナウンサー

1965年4月、愛媛県出身。91年にNHK入局。昨年秋からフリーに。

「おはよう日本」(後編)「あなたを見ていると憂鬱になる」というクレームも

公開日: 更新日:

 最初の頃はテレビの前に何千万人もいるという感覚が薄くなる時がありました。

 朝のニュースだとスタジオに出演者と制作スタッフで5、6人しかいませんから、大勢に見られているという感覚はなかなか持てないんですよね。考えすぎると緊張しますし。

「目の下にクマがある」とクレームが来る前は若気の至りで、「見た目よりも私は伝えたいニュースがあるのよ!」と考えていましたが、クレームが来てからは、見た目もきちんとしないと伝えたいことも伝わらないということに気づき、ちゃんとお化粧にも気をつけるように。

 すると「今日の武内さんはとても明るい顔で、ホッとしました」というお手紙が来て、クレームから一転、応援団になってくれることもありました。

 こちらの気持ち次第で視聴者の気持ちもやわらぐと知り、「一つ一つを大事にする」ということを「おはよう日本」で学びました。

 放送するということには責任があり、でも、気にし過ぎると身動きがとれなくなる。そこのあんばいが若い頃は難しかったです。

「おはよう日本」まで朝ばかりだった私は、その後にいくつかの番組を経て「スタジオパークからこんにちは」へ。6月という改編期とはズレた時期の交代には同期の有働ちゃん(有働由美子)が突然ニューヨークに行くことがきっかけで……。

(構成=松野大介)

【連載】武内陶子「今があるのは…」

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    山本舞香が橋本環奈の“救世主”に?「おむすび」で共演決定、2人は「芝居でぶつかり合える」と認める仲

  2. 2

    阪神岡田監督は連覇達成でも「解任」だった…背景に《阪神電鉄への人事権「大政奉還」》

  3. 3

    「おはよう日本」(後編)「あなたを見ていると憂鬱になる」というクレームも

  4. 4

    山本舞香結婚でXにあふれた「舞香ん家」って何だ? 伝説の「お前が挨拶しろ」エピソードを思い出すファン続出

  5. 5

    「極悪女王」に納得!配信が地上波より段違いで面白いワケ 制作費やギャラ、俳優の士気も雲泥の差

  1. 6

    岡田阪神は「老将の大暴走」状態…選手フロントが困惑、“公開処刑”にコーチも委縮

  2. 7

    フェンシング宮脇花綸がバラエティー番組に引っ張りだこ!美貌とトーク力に若手芸人お手上げ

  3. 8

    妻・瀬戸サオリの反論が"トドメ" ジャンポケ斉藤は消滅危機…インスタには4歳の息子の写真がまだ…

  4. 9

    大量離脱? 橋本環奈『おむすび』失速は“ギャル”のせいか“脚本”か…巻き返しのカギは麻生久美子、仲里依紗と…

  5. 10

    "激ヤセ"で産休から早期復帰した土屋太鳳の女優魂 戸田恵梨香は"美をキープ"しつつピンポイント出演