伸び悩む「おむすび」で評価を上げる北村有起哉。悲哀系イケおじの魅力ダダ漏れ過去作は…
「おむすび」不評の“元凶”はタイトル?
【燃えよ!イケメンファイル】
NHK朝ドラ「おむすび」が不人気(!?)なようです。あれこれ理由を考えてみましたが、そもそも「おむすび」というタイトルがいけなかったのでは、と最近、気がつきました。
日本の昔話に「おむすびころりん」というのがあります。詳しくは忘れてしまいましたが、「♪おむすびころりん すっとんとん おむすびころりん すっとんとん」と、転がっていくところだけは覚えています。
そうです、おむすびは昔から転がり落ちると決まっているのです。
さて。そんなふうに転がり続けている「おむすび」ですが、そのなかで唯一、評価を上げているのが、家族思いで生真面目なヒロイン結(ゆい)の父親・聖人(まさと)役の北村有起哉です。
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50代60代イケおじの宝庫
ここで、最近の朝ドラにおけるヒロインの父親を何人か挙げてみます。「虎に翼」の岡部たかし(52)、「ブギウギ」の柳葉敏郎(63)、「舞い上がれ!」の高橋克典(59)、「ちむどんどん」の大森南朋(52)、「カムカムエヴリバディ」の甲本雅裕(59)、「おかえりモネ」の内野聖陽(56)…というように、まさに、50代60代のイケおじの宝庫といえるでしょう。
今や時代はイケおじ、イケメンは生まれながらにイケメンですが、イケおじは1日にして成らず。それまでの歴史がイケおじを作り上げるのです。
そんな北村有起哉ですが、現在50歳。意外と若いと驚いてしまいました。といいますか、これまで北村有起哉の年齢を考えたことがなかったというのが正直なところです。
主演ドラマ「たそがれ優作」では中年男性の悲哀を好演
主役というよりはバイプレイヤーとしてさまざまな作品に出演し、必ず結果を残す、そういうタイプの役者さんというイメージがありました。
昨年のことです。北村が主演した「たそがれ優作」(BSテレビ東京)にハマってしまいました。北村演じる主人公の北見優作は52歳のバツイチ。俳優ですが、テレビでよく見かけるけど、名前は売れていない脇役専門。撮影現場のエピソードや、毎回、懲りずに女性に振り回される展開、そして、酒と食。深夜にちょうどいいドラマで、冴えない中年男性の悲哀のようなものを見事に体現する北村、さすがでした。
いい具合に枯れていて、まさに“たそがれイケおじ”といったところでしょうか。
「おむすび」の素敵な楽しみ方
少し前、「Amazonプライム」のテレビCMに出演。仲良き夫婦の姿に、あんな夫が欲しいと身もだえしたものですが、先日の「あさイチ」で、そのCMで妻を演じていた人が、本当の妻、俳優の高野志穂(45)であるということがわかりました。
朝ドラ「さくら」のヒロインを演じていた女優と結婚していたのか、と少し驚きました。
10歳と6歳の男のお子さんがいて、家族思いなのは、聖人そのもの。こういうトーク番組に出演すると、人柄が出てしまうもので、北村有起哉の人柄の良さ、誠実さが伝わってきました。
「おむすび」には、ヒロインの祖父役でマツケンこと松平健も出演していて、コミカルな演技で新境地を開拓中です。
ヒロインではなく、イケおじに注目すれば、「おむすび」も楽しめるかもしれません。
(ボルドー太田/イケメンソムリエ)