朝ドラ「おむすび」のツボ!~ようやく!? 橋本環奈演じる“等身大の女子高生”ヒロインが生き生きと描かれ始めた

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コクハク

第7週「おむすび、恋をする」#31

【朝ドラのツボ!】

 ギャルをやりたいと家族に宣言した結(橋本環奈)は、新人たちが加わったハギャレンの活動に復帰する。

 その一方で、過労で倒れた時に助けてくれた翔也(佐野勇斗)に何かお礼をしたい結。すると、翔也はスタミナが欲しいと言う。

 その返答に戸惑う結だが、帰宅して佳代(宮崎美子)と愛子(麻生久美子)にアイデアをもらおうとする。

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【本日のツボ】

センター問い合わせ
 スタミナ不足の翔也に、お礼で、お弁当を作ることを思いついた結。それはいいとしても、祖母の愛子(宮崎美子)に2人分作ってもらうところはなんともちゃっかりしているというか…。

 結局、戻ってきたお弁当箱に翔也のお礼のメモが入っていて、すぐにバレてしまうわけですが、それをきっかけに自分で作ることになり、食べ物や栄養に興味を持つという流れは悪くありません。

 母親に作って貰ったお弁当を自分が作ったような顔をして彼氏にあげたという結のような経験、心当たりのある女子は結構多いのではないでしょうか。

 さらに、本日は、結と翔也が携帯のメアド交換を「赤外線」でしたり、結が翔也からのメールをまだかまだかと「センター問い合わせ」していたところに時代が出ていてよかったです。

 こんなふうに懐かしエピソードを入れてくれれば、等身大の女子高生として結を応援しようという気も少しは起きたかもしれませんが、いきなり、ギャルですから。

 最初から好きなアスリート男子のために、お弁当作りを始め、栄養について勉強するうちに栄養士になりたい、という夢を持つ、ではいけなかったのでしょうか。ギャルで朝ドラファンの心を掴むつもりが完全に裏目に出たような…。

 今までの1カ月、必要だったのでしょうか。ようやく、朝ドラらしい物語が動き出したような気がします。

(桧山珠美/TVコラムニスト)

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