前途多難の松本人志は「世界配信」に光明? ポルトガルはOKでも…米国進出はイバラの道のワケ
■アメリカでは“高みの見物”や暴力的な演出は嫌われる
松本が企画・プロデュースした「ドキュメンタル」も世界約20カ国でフォーマット展開されているものの、"アメリカ版"は今のところ未定だという。米NY在住のエンタメ業界関係者はいう。
「松本さんの“笑いのセンス”がアメリカでは受け入れられるかは微妙です。こちらでは最近、エリック・アンドレ(41)や、日本でもヒットした映画『ハングオーバー』シリーズの出演で知られるザック・カリフィアナキス(55)らのシュールなコメディーショーがウケています。どちらも、奇想天外な方法でゲストのセレブリティーをいじったり、一般人を巻き込んでドッキリを仕込んだりということもしますが、本人自ら変人になりきる、キャラクターを演じ切るということに徹底しているところに面白さがあります。しかし、例えばFREEZでいえば、ゲストが“いじり”に耐えている姿を見て、松本さんは高みの見物で笑っているパターン。欧米ではこうした、ただゲスト出演者をディスるような演出は敬遠されがちです。2022年のアカデミー賞授賞式の会場で司会のクリス・ロックに妻の髪型をいじられてビンタしたウィル・スミスが、大きな非難を浴びたように、暴力的な演出も好まれません。『絶対に笑ってはいけない』シリーズの罰ゲームで“ケツバット”がありましたが、欧米ではハラスメントにあたり言語道断です。松本さんがペナルティーで自ら殴られに行くのならOKですけどね」