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てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。「芸能界」というビジネスは、いかにして始まったのか。貴重な証言を収録した「芸能界誕生」(新潮新書)。伝説の番組「アメリカ横断ウルトラクイズ」を基に描く青春群像ノンフィクションノベル「史上最大の木曜日 クイズっ子たちの青春記」(双葉社)。2つの最新著が絶賛発売中!

くすぶっていた20代…ヒコロヒーが売れても舞台とネタを大事にするワケ

公開日: 更新日:

 20代の頃は「お笑いのこと、ケンカと思ってた」(テレビ朝日系「証言者バラエティ アンタウォッチマン!」2025年1月21日)と述懐する。

「お笑いが生活の全てで、映画を見なきゃ、本を読まなきゃ、テレビを見なきゃ、ネタを作らなくちゃ、と全てやらなきゃって、自分で勝手にプレッシャーをかけていた」(産経デジタル「サンスポ電子版」16年10月9日)

 しかし、売れる気配はまったくなかった。「芸人の逆が丸の内OL」だと考え、一時芸人を辞め、不動産会社のOLになったこともあったが、まったく肌が合わず、わずか3カ月で芸人に戻った。「バイトするよりネタを書いたほうがいい」と考えたため、28歳で借金は500万円まで膨れ上がった。

 そうした経歴がやさぐれて気だるい感じという稀有なキャラクターを形作ったのだろう。仲のいい先輩のバイきんぐ・小峠は「あいつのいいところは、一人コントのときのあいつと、素のあいつがそんなに変わらない。これ、結構デカい」(テレビ朝日系「証言者バラエティ アンタウォッチマン!」25年1月28日)と評す。

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