阿部サダヲは作品に笑いのエキスを注入できる唯一無二の“喜劇俳優”だ
「雑誌やCMに露出して認知させた後に、俳優をやらせるのが一般的な売り方。俳優としての実力は二の次で、実戦で演技を学ぶことになる」(芸能関係者)
イケメン俳優と違い脇役を育てる事務所は少ない。すでに女優の世界ではアイドル系女優に代わり、脇役から演技力を養い実力をつけてきた女優が台頭。若手女優の新しい時代をつくりつつある。
「虎に翼」で不動の人気を確実にした伊藤沙莉。「あんぱん」で朝ドラ初出演を果たした河合優実。ちなみに河合は昨年流行語大賞に輝いた「不適切にもほどがある!」で阿部とは親子役を務めた間柄だ。
伊藤、河合の2人の共通点はコミカルからシリアスまで演技の幅が広いことと、阿部のように「どんな役で、どんな演技をするか見たい」と思わせてくれる女優であること。昭和から流れをくむ喜劇俳優。森繁→渥美→阿部と引き継がれてきた。さらなる後継者の出現が待たれる。