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二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

阿部サダヲは作品に笑いのエキスを注入できる唯一無二の“喜劇俳優”だ

公開日: 更新日:

“あんぱん”では今田美桜演じるヒロインの成長と共に阿部の出番はやがてなくなる。早くも「ヤムおじさんロスになるのは必定」といわれている。阿部は作品のジャンルを問わず、主演・脇役もこなせるだけでなく、出演者に阿部の名前があるだけで、「なにか面白そう」と期待を抱かせる俳優。テレビ界でも「数字の取れる俳優」と評される。

■脇役から頭角を現した先駆者的な存在

 阿部は舞台出身の苦労人。さまざまな脇役でキャリアを積み、2007年の主演映画「舞妓Haaaan!!!」で日本アカデミー賞優秀主演男優賞を受賞。11年に芦田愛菜鈴木福と共演の「マルモのおきて」でブレークした。脇役から頭角を現した先駆者的な存在である。

「脇役はさまざまな作品に起用されながらハマる役が生まれる。東映の切られ役が“ピラニア軍団”と呼ばれ日の目を見たように、作品に巡り合えるかがカギ」(元俳優)

 脇役は熟成ワインのようにじっくり寝かされていい味を出す。それも事務所に頼ることなく自力で這い上がってくる。一方、イケメン俳優は事務所がレールを敷いて早い時期から主役の座に就ける。大手事務所のオーディションも、即戦力になることからイケメン俳優を優先的に取る傾向にある。

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